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在宅医療における人工透析

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こんにちは。めどぷらスタッフ木村です!
腎機能の働きが低下した際に、人工的に機能を補う「透析治療」。
スムーズな処置を行うために、訪問看護において透析患者さんに対して何をしてあげるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
透析患者さんに寄り添ったケア、訪問看護師が行うこと、とは。

「人工透析」の種類

透析には、大きく分けて「血液透析(PD)」と「腹膜透析(HD)」の2種類があります。

・血液透析

血液透析は、まず腕の血管に針(15〜18G)を刺し、ポンプを使って体内から血液を取り出し、ダイアライザーと呼ばれる特殊なフィルターを搭載した血液透析機に通すことにより、からだに溜まった血液中の老廃物や余分な水分を除去する方法です。
ちなみに、針の太さは一般採血に使われる針の、ちょうど2倍くらいの太さです。
一般的に血液透析は、1回3〜5時間、週3回ペースの通院で行われるのが基本です。

・腹膜透析

「連続携行式腹膜透析(CAPD)」

お腹の中に透析液を入れ、透析液の中に尿毒素が移行してきたら排液を捨て、新たな透析液バッグを注入します。CAPDでは、この交換を4~8時間ごと、透析液バッグの交換1回あたり30分程度を1日に4回繰り返します。
血液透析のように大掛かりな機械は必要なく、大まかには補液用スタンドと排液タンクがあれば自宅や職場、旅行先などでも透析を行うことができます。
通常、患者さまご自身が液交換を行うことになるため、透析液を交換する時以外は、ライフスタイルに合わせて自由に調整することが可能です。

「自動腹膜透析(APD)」

自動腹膜灌流装置(サイクラー)を使って、夜睡眠中に自動的に透析液を交換する方法です。夜間に透析を行うため、通院や時間の縛りもなく、日中の時間を有効活用できます。
ちなみに就寝前のサイクラーのセットは自分で行います。

訪問看護で関わる人工透析は?

「血液透析」は、透析設備が整った病院で行い「腹膜透析」は、自宅で行うことができます。

従って訪問看護では、ご自宅で「腹膜透析」をしているご利用者さまに対してケアを行うこととなります。

腹膜を使って透析を続けているとだんだん患部が傷んできます。
腹膜透析の継続期間は5年〜8年と言われています。 その際には腹膜透析から、血液透析もしくは腎移植へ移行を勧められるのが一般的です。

訪問看護師に求められること

在宅透析のご利用者さまが、その人らしい生活の中で安心して治療継続できることを支援することが大切です。腹膜透析について、知識や技術面も備えておかなければなりません。
透析導入に慣れていない等、ご利用者さまやご家族のメンタルケアも大切になってきます。

訪問看護師が行うこと

・腹膜透析に使用する器材が揃っているか、設置場所の確認
(必要に応じてAPD装置の初期設定などを行う)

・清潔な環境で透析が行えるように衛生状況を確認

・家族がいる場合は、家族にも腹膜透析の方法を認識してもらう

・透析バックの交換
(透析液バッグが少しでも濁っているときは腹膜炎の可能性があるた
め排液は捨てずに、すぐに医師へ連絡をする)

・カテーテルの出口部分の消毒、状態に炎症がないかも観察する
(紅潮や浸出液がないか)

・服薬や透析治療のスケジュールを把握する

ご利用者さま、ご家族の不安を和らげる事も大切です。
そのためには、しっかりとした知識と責任感を持ち、信頼性のある看護ケアを提供することが必要です。

ご利用者さまの中には、主治医の指示を訪問看護師にうまく伝えられない人もいます。主治医と訪問看護師が情報共有を行えるツールを活用できれば、体調面やケアなどについても的確な意思疎通がスムーズにできるようになります。

医師と訪問看護師の情報共有ツール

ホームメディカルプラス(めどぷら)の紹介在宅医療情報連携システム ホームメディカルプラス「めどぷら」は、時間に限りのある医師と看護師の連携を強化し、指示をスムーズに可視化することで、より安全に看護を提供することを可能にしたシステムです。

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企画・執筆: SAORI

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SAORI

臨床検査員、病理細胞検査員、透析病院看護を経てやっぱり生きてる人間が好きだと気づいたSAORIです。好きな臨床検査は尿沈渣です。

臨床検査員、病理細胞検査員、透析病院看護を経てやっぱり生きてる人間が好きだと気づいたSAORIです。好きな臨床検査は尿沈渣です。

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