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訪問看護で携わるターミナルケアとは

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訪問看護で携わるターミナルケアとはどのようなものでしょうか。
今回は、当事業所(訪問看護ステーション月)の実際の関わりも含めてコラムを投稿します。担当は看護師の三田です!

ターミナルケアとは

まずはじめに、ターミナルケアとは【医師によって余命数週間から数ヶ月と診断され、治療によって回復の見込みがないと判断された終末期の患者に対して行うケア】のことを指します。
バイタルサイン測定はもとより全身状態の観察、服薬管理や排便管理、保清全般や疼痛コントロールなど、看護師による支援は多岐にわたります。
そのほかに、スピリチュアルケアも含むご本人とご家族の精神的ケアも重要となります。

限られた時間を自分らしく過ごしてもらうために

医師より余命を宣告されていることもあり、残された時間をどのように過ごしていきたいのかをご本人とご家族、主治医や訪問看護師、またケアマネージャーを含めた多職種が連携を図り、情報を共有して関わっていく必要があります。
残された時間が穏やかでかつ意味のあるものになるよう、ご本人とご家族の意思を尊重し「1人1人の多様性を容認する」ことを踏まえて、医療・看護・介護を提供します。

訪問看護師ができること

コロナ渦では入院されている患者様に対して面会制限があったため、ご自宅退院を希望される方が増えました。ご自宅で家族と共に過ごしたいという方や、自宅で最期を迎えさせてあげたいと、ご家族が希望されるケースにも実際に関わらせていただきました。
治療効果が期待できず、予測される死への反応が必要となった時期を過ごすことは、年齢や性別も様々で異なることを示します。

多くの方は、ご自宅を退院場所に選択され、最期の時間をご家族と一緒に過ごしたいと希望され退院する運びになります。
退院の時期もご家族様のご都合や環境調整の進捗により様々ですが、当事業所ではご利用者様とそのご家族が望まれるタイミングで介入開始ができるよう努めています。可能な限りその方らしい生活の中に、訪問看護師が関われるように配慮しています。

例えば週末退院や、土曜日・日曜日に退院のケースもあります。
その際には、病院の相談員をはじめ主治医やケアマネジャーなど多職種で退院前カンファレンスを行い、ご利用者様の情報を細かく収集します。

また、あらかじめご家族様と面談できるよう調整し、訪問看護の役割や訪問日の調整などの説明を行い、ご本人をお迎えする準備をします。ご利用者様の情報は看護部内で共有することを徹底しています。

退院当日はご本人・ご家族ともに喜びもある中、不安もあると思いますので看護師が訪問するように心がけています。そして緊急時に備えて訪問できるよう体制を整えていることをお伝えします。
ご本人・ご家族が安心して時間を過ごしていただけるように最善を尽くします。

そのためには迅速かつ的確な主治医の指示が必要となります。

主治医からスムーズに指示を受けるために

訪問看護において「人生の最期」を迎えるご利用者さまやそのご家族が、残された時間を穏やかに過ごすために、医師と看護師の密な連携をスムーズに行うことが最も重要です。

ホームメディカルプラス(めどぷら)の紹介

在宅医療情報連携システム ホームメディカルプラス「めどぷら」は、時間に限りのある医師と看護師の連携を強化し、指示をスムーズに可視化することで、より安全に看護を提供することを可能にしたシステムです。

これからは、訪問看護において欠かせないアイテムのひとつとなる、在宅医療の新標準「めどぷら」を利用して、医師と訪問看護師間の連携を迅速かつスムーズに行い、より良いサービスを提供しましょう。

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企画・執筆: 三田芳

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執筆者

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三田芳

訪問看護ステーション月 訪問看護師
看護師歴: 14年
保有資格: 終末期ケア専門士、看取り士、
災害支援ナース

訪問看護ステーション月 訪問看護師
看護師歴: 14年
保有資格: 終末期ケア専門士、看取り士、
災害支援ナース

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